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【レポート】第5回 悠々読書会 1月13日

新年を迎えて本格的な冬が到来した日に第5回悠々読書会は大崎で開催されました。

この記事では、紹介された本と、そのブックトークを紹介します。
当日のブックトークはもっともっと熱のある内容でしたが、書記の性能の問題ですべてを記録してはおりません。

◎知るほどに深くなる漢字のツボ
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◎漢和辞典的に申しますと。
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◎漢字なりたち図鑑: 形から起源・由来を読み解く
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◎日本の漢字
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◎親を切ると書いてなぜ「親切」―二字漢字の謎を解く
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←音読みの差異は伝来の差異だった
←頭痛 ずつう ← 華南 呉音
←頭髪 とうはつ← 華北 漢音
←饅頭 まんじゅう ← やや遅れて輸入 唐音

←地名の読みに不思議がある理由
←武蔵、もとは牟佐志だった
←蔵の字、当時はサあるいはサに類する発音だった
←和泉と書いて いずみ と読ませること
←大和と書いて やまと と読ませること
←地名を好字に変更することが行われた痕跡なのである

←実印でしばしば用いられる篆書体は始皇帝の勅命により創られたもの

←一点しんにょうと二点しんにょうの差異
←一点しんにょうは手書きの書体だった
←二点しんにょうは活字の書体だった
←戦後に手書きと印刷を揃える政策が行われたため現在ではあまり区別されない

←凹凸〆々
←これらのものは漢字と呼べるのか?

などなど、興味深い内容が紹介されています。

→どうやって探ったことなのだろうか?
←文献
→朝鮮半島三国志の時代があって、百済経由で仏教と共に伝来したのが漢字の歴史だったかと
←そのとおりである
→そんな歴史があるのに今の日韓の関係が冷え込んでいるのは残念なこと
←もっともである(全員)

→漢字については、明治時代の人が頑張りすぎた
→民主主義であればタイでは民主主義に相当する訳語がない
→訳語を用いずデモクラシーと呼んで彼らは会話している
→抽象的なことは英語で議論する
→自国の通貨、言語があることは普遍ではないのである
→日本円は非常に安定しているが、それがためにドルの話題について「何のこと?」となってしまう

→ところで円満字は本名?
←本名である
→明治時代の登録によって名字で用いる漢字が定まっている
→どこかの段階で寺が字に置き換わったのかもしれない
←そうかもしれない
←受け付け窓口の担当者が勝手に変更した事例も紹介されている

←コンピュータの文字コード
←文字コード間違って登録した事例がある
←山一女は間違い登録である
←山女と登録すべきところを誤って山一女と登録したのである

◎投資家の予想形成と相場動向
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←2001年の本、売れていないだろうとは思う
←国債を購入する人の気持ちを調べる内容
←株と国債と不動産がある
←不動産は総額2400兆円
←ただし取引可能な土地は限られている
←国債は総額1000兆円
←株式は総額500兆円
←さいきんはFXの市場も賑わっている

←お金が動くときに気持ちの問題も関与している
←株を買う人の気持ちはわかる
←不動産もわかる
←だが国債を買う人の気持ちはわからなかった、何を考えているのかと思った
←国債を買う人の気持がわからない

←国債はこれまで銀行が購入していた
←最近は日銀が購入するようになっているが…
←銀行の国債売買の担当者にアンケートした本
←運用益で預金者に金利を支払う銀行が購入している
←企業に投資するとしても限度があるため
←何を見て何を考えているかを調査している
←物価はあまり関係しておらず、一番見ているのは景気動向
←だが時期によって見るものが異なっている結果
←株と国債の天秤で売買が推移している

←株式、今は海外機関が取引するようになっている
←教科書を書き換えないといけない時代だが、間に合っていない
←過去の医学がオマジナイのようなものであったように、学問は時代の制約を受ける
←気持ちに着目した本である
←株式売買が理論ではなく美人投票である、それが気持ち
←気持ちは分析しようがないので結局わからないが、それに取り組んでいる

→モーニングサテライトを見ていてもコメンテーター、結局みんなわからないと言う
→値動きを追いかける人は面白いからやっているようだ
←そのとおり、お茶濁しなのである
→食料の分配の問題がある
→だが経済学を掘り下げている人たちは「それがどうした」くらいの問題意識
←学問には社会に役立つ使命があるのだが…
←食料の話題が出たが会社での業務の不均衡も経済問題である
←政治問題でもある
→おおいに実感できる、なるほど、経済的な再分配の問題と捉えることは可能である
→国債は興味深い
→なぜ買うのか、過去にイギリスでは国債バブルで困ったことになっている
←実態以上の価値を持つのがバブル
←ところが国債バブルとは誰も言わない

→非線形科学の方法論を援用した取り組みも経済学にある
←非線形科学・
→線形に増大するような単純な系とは異なる複雑な系を捉えようとする考え方

◎アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者
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←ビットコインは知らない人同士で交換できる仕組み
←下火になって消えていくと指摘されている
←今後はブロックチェーンが主流になる
→ブロックチェーンって何?
→データベースに履歴を格納でき、商用利用のための信頼性が高い
←著者は日銀にいた人、国際決済銀行を経て、いまは経済学部で教鞭を取っている
→通貨当局の人がみれば仮想通貨の状況は面白いだろう
←入門としてはこのような本もある
◎いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
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→ブロックチェーン、どんなふうに使わると書かれている?
←銀行が利用する
→銀行が不要になるかもしれない
→資金調達にはクラウドファンディングもある
←資金調達以外に広報の機能もある
→法人だと資金調達は手続き煩雑
→ところがクラウドファンディングであれば簡便

→実績があればお金は集まるのである
←そのとおり
←美人コンテストとはいえ、過去の実績も調査して評価される時代になっている

◎表象―構造と出来事 (表象のディスクール)
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←評論と言うと、作家の意図を読み取るというのがある
←表象、確率論を入れて語ろうとする
←本で紹介されている題材として「フォリーベルジェールのバー」の絵がある
←群衆の中でのふとした孤独感の表現
←内面と外見が切り離されている、そんなことなのである
←マネが絵をどう描くか取り組んでいったその結果として表現されたところのもの
←理論の先立つ表現ではないようである
←信長の安土城も題材として紹介されている

→なにげなく書いた文章にその作家の何かがあるのではないかとする考えがある
→安土城の例と絵画の例とで対照的だと思う
→そこに含意がある?
←考えているわけではない
←何の意味もなくランダムに動いたというのではない
←無意識が作用している
←そういう箇所が重い
←作家本人の顔が出ている
←立証できない、客観的に確かめることはできない

→小林秀雄の評論の手法は人生をみて作品を論じるもの
→それは小林がやりつくした
→作品だけみて価値を語るのが文芸評論である
→三島の読書は作家ごとに一冊しか読まず作品しか見ないようだ

→表象とは記号論の考え方である
→作者の消滅、作者の顔が見えなくなる、という考え方

→志賀直哉の作品はいかにも志賀直哉、志賀直哉している、そんな例もある

→表象と言うならば高倉健は何を表象しているのだろうか?
→戦後日本の復興期には矛盾や欺瞞があった
→同じ日本人を犠牲にしている
→だがそれでも人は生きて行かねばならない
→黙って困難を引き受ける姿、これは男性の共感を呼ぶ
→復興期の男性の心性を表象しているのであろう

→時代は変わった
→今の20代は満足度が80%なのだとか

→海外の最貧国との比較で満足を見出すような教育を受けている
→幸福のしきい値が下がっている時代ではないか?

◎わたしを離さないで
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←記憶を扱った作品
←記憶に取り組んでいる作者
←自らの運命を知らされずに育った男女の物語
→格差の問題と重なる
→知らされないというのは恐ろしい

←院長先生の思想の問題として厳しい運命が待っているのに全人教育を受けている
→それはせめて豊かに生きてほしい願いである
→いつかそのような運命を辿ることを悟る日が遅くなるように行ったのではないか?

→だいたいフーコーは近代社会を学校と病院として描く

←教育、指導要領の内容に問題がある
←教員がどれだけ実践できるかの問題もある
←どう読み解くかに正解があるとする思想もどうか
←読みの自由がない
←何でまた読み方まで政府の指図を受けなきゃならんのだ
→試験でスコアをつけるため正解がある
→観念的であることも気になる
→設問を見ていると結論なのか理由なのかわからなくなる
→日本語の論理が曖昧である問題を感じる
→国語教育で取り上げる題材も何かおかしい
→いかにも子供向けのただ明るいだけの平板な内容である
→国語の授業に納得できなかった
→同感である